不妊症

不妊症とは?

不妊症とは、妊娠を望む男女が避妊をせずに一定期間性交渉を行っても妊娠しない、いわゆる「不妊」状態を表す言葉で、病気を表す病名ではありません。

また、妊娠しない「一定期間」については、「1年というのが一般的である」と日本産婦人科学会では定義されています。

原因について

 
通常、妊娠に至るまでには非常に多く過程を乗り越える必要があります。妊娠への12ステップをまとめました。
  1. 多くの元気な精子
  2. 適切なタイミングでの性交渉
  3. 最適な頸管粘液
  4. 卵胞の発育
  5. 排卵
  6. 卵子の取り込み
  7. 卵管の疎通性
  8. 受精
  9. 受精卵の分割
  10. 子宮内膜の形成
  11. 着床
  12. 妊娠の継続
不妊症の原因は、これらのステップのどこかひとつに問題ががある場合や、いくつかの問題が重なって不妊の状態になっていることがあります。
 
これらの原因については、検査で明らかになる場合もあれば、全ての検査を行っても原因が見つからない場合もあります。その場合は原因不明として、年齢を一番の要因と考えることが一般的です。 
 
不妊の女性側の原因としては
  • 排卵因子(卵胞が育たない、排卵されないなど)
  • 卵管因子(癒着や狭窄があり精子と卵子が出合えないなど)
  • 子宮因子(子宮筋腫や子宮内膜症などが着床の妨げになっているなど)
  • 頸管因子(頸管粘液の分泌に問題があり精子が活動できないなど)
  • 免疫因子(抗精子抗体があり精子が活動できないなど)

などがあります。

このうち排卵因子卵管因子に、精子の数や質に何らかの問題がある場合の男性因子を加えた3つは原因となることが多く、不妊症の3大原因といわれています。
 
そして、不妊症の検査をしても明らかな不妊の原因が見つからない場合を原因不明不妊と呼んでいます。
原因不明の不妊は不妊症の1/3を占めるといわれていますが、本当に原因がないわけではなく、検査では見つからない原因が潜んでいることがほとんどです。
 
このような場合は、精子と卵子が体内で受精していないのか?受精はしているが着床をしないのか?などを確かめる術はないので、体外受精治療の適応となります。
ただ、そのような原因不明の不妊の場合、大きな原因になりえるのが、精子や卵子そのものの質が低下している場合です。

このように不妊の原因となるものは複数存在しますが、それらが重なりあってしまうことにより、妊娠する力が急激に落ちてしまい不妊症と呼ばれる状態に陥ってしまうのです。